短歌の受賞作の題名に多い漢字(主要4賞265題名・頻出24字)
角川短歌賞・短歌研究新人賞(改称前の短歌研究五十首詠を含む)・歌壇賞の受賞連作の題名と、迢空賞の受賞歌集の書名、合わせて265件を、含まれる漢字ごとに数えました。いちばん多い「水」は11件で、2つ以上の題名に出る2字以上の言葉は6語でした。
このページは題名に使われた「漢字」を数えたものです。題名の長さ(字数)を知りたいときは、同じ265件を字数で数えた受賞作の題名の字数を見てください。
数えた対象は、このサイトの賞アーカイブに載せた回のうち、受賞作の題名が公式の受賞者一覧にある回です。「該当作なし」の回と、迢空賞第1回の「各業績」は除いています。迢空賞は連作ではなく歌集に贈る賞なので、題名は歌集の書名です。複数受賞の回は受賞作ごとに1件と数えました。内訳は、角川短歌賞78件、短歌研究新人賞88件、歌壇賞37件、迢空賞62件です。
数え方
- 1つの題名に同じ漢字が2回あっても1件と数えます(「題名にその字を含む件数」です)。
- 形態素解析(文章を単語に区切る処理)は使わず、題名の中の漢字を1字ずつ数えています。ひらがな・カタカナ・英字は数えていません。
- 同じ字でも、別の語の一部として出る場合があります(たとえば「反」は「乱反射」など別の語に含まれます)。語の意味までは分けていません。
- 頻出の表には、4件以上の題名に出る字だけを載せました。年代は受賞した年で、1979年まで(66件)、1980〜1999年(81件)、2000年以降(118件)に分けています。
題名に使われた漢字(4件以上・24字)
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| 漢字 | 題名数 | 連作3賞 | 迢空賞 | 1979年まで | 1980〜1999年 | 2000年以降 | 含む題名(賞・受賞年) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 水 | 11 | 7 | 4 | 2 | 3 | 6 | 「水晶の座」(迢空 1974)、「水の中のフリュート」(新人賞 1978)、「風水」(迢空 1982)、「水の上まで」(角川 1989)、「町、また水のべ」(角川 1994)、「逃げ水のこゑ」(新人賞 2001)、「水苑」(迢空 2001)、「極圏の光、水の種子」(歌壇 2003)、「水ぢから、夕暮れを呼ぶ」(歌壇 2006)、「桃花水を待つ」(角川 2007)、「けむり水晶」(迢空 2007) |
| 花 | 10 | 10 | 0 | 3 | 1 | 6 | 「棕梠の花」(角川 1956)、「桜花の記憶」(角川 1969)、「花房の翳」(新人賞 1974)、「花首」(角川 1981)、「星の供花」(角川 2002)、「上唇に花びらを」(歌壇 2002)、「桃花水を待つ」(角川 2007)、「花と雨」(角川 2012)、「花を踏む」(歌壇 2015)、「花の手配」(角川 2026) |
| 風 | 9 | 7 | 2 | 1 | 3 | 5 | 「春の風車」(新人賞 1959)、「風天使」(角川 1980)、「風水」(迢空 1982)、「風の昼」(歌壇 1997)、「風位」(迢空 2004)、「6千万個の風鈴」(新人賞 2007)、「利き手に触れる、風に膨らむ地図」(歌壇 2017)、「季の風」(角川 2019)、「風のたまり場」(歌壇 2025) |
| 光 | 8 | 8 | 0 | 2 | 2 | 4 | 「夜光虫」(新人賞 1962)、「消光」(新人賞 1970)、「白日光」(新人賞 1985)、「光りて眠れ」(角川 1993)、「極圏の光、水の種子」(歌壇 2003)、「光と、ひかりの届く先」(歌壇 2012)、「光射す海」(角川 2020)、「光を仕舞う」(角川 2024) |
| 冬 | 8 | 6 | 2 | 4 | 2 | 2 | 「冬木」(角川 1959)、「冬の稜線」(角川 1962)、「冬街」(新人賞 1968)、「幻としてわが冬の旅」(角川 1971)、「冬すでに過ぐ」(迢空 1981)、「冬麗」(迢空 1991)、「冬の火」(新人賞 2008)、「冬の星図」(角川 2013) |
| 夏 | 8 | 8 | 0 | 1 | 3 | 4 | 「老に来る夏」(角川 1963)、「夏樫の素描」(角川 1985)、「夏木立」(角川 1992)、「啓かるる夏」(新人賞 1996)、「晩夏の川、アクトレス」(歌壇 2000)、「夏の読点」(角川 2003)、「夏の曲馬団」(角川 2009)、「ここは夏月夏曜日」(歌壇 2009) |
| 海 | 8 | 8 | 0 | 3 | 2 | 3 | 「白い海」(新人賞 1955)、「海の中を流るる河」(新人賞 1956)、「海浜」(新人賞 1966)、「微熱海域」(新人賞 1991)、「キホーテの海馬」(新人賞 1995)、「ペイルグレーの海と空」(新人賞 2004)、「光射す海」(角川 2020)、「パキパキの海」(新人賞 2023) |
| 白 | 7 | 5 | 2 | 3 | 3 | 1 | 「白い海」(新人賞 1955)、「白木黒木」(迢空 1972)、「白き路」(角川 1976)、「白日光」(新人賞 1985)、「白球の叙事詩(エピック)」(新人賞 1992)、「白木蓮(はくれん)の卵」(新人賞 1994)、「白雨・友の書」(迢空 2000) |
| 空 | 7 | 5 | 2 | 1 | 0 | 6 | 「草のある空地」(角川 1957)、「ペイルグレーの海と空」(新人賞 2004)、「空の壁紙」(角川 2008)、「微笑の空」(迢空 2008)、「ゆきあひの空」(迢空 2009)、「ルーズリーフを空へと放つ」(新人賞 2019)、「空であって窓辺」(歌壇 2022) |
| 星 | 6 | 4 | 2 | 0 | 3 | 3 | 「星宿」(迢空 1984)、「星肆」(迢空 1985)、「ようこそ!猫の星へ」(新人賞 1990)、「星の供花」(角川 2002)、「星と切符」(新人賞 2003)、「冬の星図」(角川 2013) |
| 一 | 5 | 3 | 2 | 0 | 2 | 3 | 「一片の雲」(角川 1980)、「一期不会」(角川 1982)、「一点鐘」(迢空 2003)、「泡も一途」(迢空 2006)、「一人、教室」(角川 2011) |
| 人 | 5 | 4 | 1 | 2 | 1 | 2 | 「人像標的」(新人賞 1958)、「成人通知」(角川 1961)、「旻天何人吟」(迢空 1998)、「一人、教室」(角川 2011)、「この人を追う」(新人賞 2018) |
| 天 | 5 | 3 | 2 | 0 | 4 | 1 | 「風天使」(角川 1980)、「刺青天使」(新人賞 1982)、「雪天」(迢空 1987)、「旻天何人吟」(迢空 1998)、「窓も天命」(新人賞 2021) |
| 子 | 5 | 5 | 0 | 0 | 0 | 5 | 「極圏の光、水の種子」(歌壇 2003)、「硝子のモビール」(歌壇 2008)、「硝子の駒」(角川 2010)、「拡張子になる」(新人賞 2019)、「正しい椅子」(新人賞 2025) |
| 日 | 5 | 3 | 2 | 0 | 2 | 3 | 「渚の日日」(迢空 1984)、「白日光」(新人賞 1985)、「ここは夏月夏曜日」(歌壇 2009)、「無垢な日本で」(新人賞 2017)、「日在浜」(迢空 2026) |
| 時 | 5 | 2 | 3 | 1 | 2 | 2 | 「声また時」(角川 1967)、「時間(クロノス)の矢に始めはあるか」(新人賞 1989)、「瀧の時間」(迢空 1994)、「時のめぐりに」(迢空 2005)、「時禱集」(迢空 2018) |
| 木 | 5 | 4 | 1 | 3 | 2 | 0 | 「冬木」(角川 1959)、「白木黒木」(迢空 1972)、「紫木蓮まで」(新人賞 1979)、「夏木立」(角川 1992)、「白木蓮(はくれん)の卵」(新人賞 1994) |
| 上 | 4 | 3 | 1 | 2 | 1 | 1 | 「山の上の学校」(新人賞 1971)、「われら地上に」(迢空 1979)、「水の上まで」(角川 1989)、「上唇に花びらを」(歌壇 2002) |
| 不 | 4 | 2 | 2 | 0 | 4 | 0 | 「一期不会」(角川 1982)、「不確カナ記憶」(新人賞 1984)、「不變律」(迢空 1989)、「不穏の華」(迢空 1997) |
| 反 | 4 | 4 | 0 | 1 | 2 | 1 | 「往反」(新人賞 1966)、「細き反り」(新人賞 1981)、「反・都市論」(新人賞 1983)、「乱反射」(角川 2004) |
| 地 | 4 | 3 | 1 | 2 | 0 | 2 | 「草のある空地」(角川 1957)、「われら地上に」(迢空 1979)、「茅渟の地車」(歌壇 2004)、「利き手に触れる、風に膨らむ地図」(歌壇 2017) |
| 夕 | 4 | 3 | 1 | 0 | 2 | 2 | 「ナショナリズムの夕立」(角川 1998)、「夕霧峠」(迢空 1999)、「眼鏡屋は夕ぐれのため」(角川 2001)、「水ぢから、夕暮れを呼ぶ」(歌壇 2006) |
| 馬 | 4 | 3 | 1 | 1 | 2 | 1 | 「獨石馬」(迢空 1976)、「私小説8(曲馬団異聞)」(新人賞 1988)、「キホーテの海馬」(新人賞 1995)、「夏の曲馬団」(角川 2009) |
| 麦 | 4 | 3 | 1 | 1 | 1 | 2 | 「麦は生ふれど」(角川 1960)、「麦酒奉行」(新人賞 1999)、「麦と砲弾」(新人賞 2005)、「麦熟るるころ」(迢空 2026) |
賞の略称は、角川は角川短歌賞、新人賞は短歌研究新人賞(短歌研究五十首詠を含む)、歌壇は歌壇賞、迢空は迢空賞です。
2つ以上の題名に出る言葉(2字以上の漢字の並び・6語)
| 言葉 | 題名数 | 含む題名(賞・受賞年) |
|---|---|---|
| 微笑 | 2 | 「微笑の空」(迢空 2008)、「微笑みに似る」(歌壇 2016) |
| 故郷 | 2 | 「故郷の灯」(迢空 1968)、「故郷の牛乳」(新人賞 1973) |
| 時間 | 2 | 「時間(クロノス)の矢に始めはあるか」(新人賞 1989)、「瀧の時間」(迢空 1994) |
| 水晶 | 2 | 「水晶の座」(迢空 1974)、「けむり水晶」(迢空 2007) |
| 硝子 | 2 | 「硝子のモビール」(歌壇 2008)、「硝子の駒」(角川 2010) |
| 記憶 | 2 | 「桜花の記憶」(角川 1969)、「不確カナ記憶」(新人賞 1984) |
同じ題名が2回受賞した例はありません。265件の題名はすべて異なります。
表から分かること
- 最も多いのは「水」(11件)、次いで「花」(10件)、「風」(9件)です。265件のうち最多でも11件なので、特定の言葉が題名に集中しているとはいえません。
- 自然を表す字(水・花・風・光・海・空・星)が上位に並びます。ただし件数は6〜11件で、年代別の差を傾向と読めるほどの数ではありません。
- 2字以上の言葉で複数の題名に出るのは6語で、どれも2件です。題名の言葉は、受賞作ごとにほぼ重ならないことが分かります。
題名の漢字の数え方・よくある質問
何を1件として数えていますか
賞アーカイブに載せた回のうち、受賞作の題名が公式の受賞者一覧にある回の題名265件です。複数受賞の回は受賞作ごとに1件で、「該当作なし」の回と迢空賞第1回の「各業績」は除いています。
同じ漢字が1つの題名に2回あるときは、2件ですか
いいえ。「題名にその字を含む件数」なので、1件と数えます。
ひらがなやカタカナは数えていますか
数えていません。形態素解析(文章を単語に区切る処理)は使わず、題名の中の漢字を1字ずつ数えています。
迢空賞の題名も、連作の題名と同じに扱っていますか
同じ表で数えていますが、迢空賞は連作ではなく歌集に贈る賞なので、題名は歌集の書名です。
関連ページ
- 受賞作の題名の字数: 同じ265件の題名を、字数ごとに数えた一覧。
- 受賞連作と収録歌集の題名比較: 受賞時の連作の題名と、のちに収録された歌集の題名の違い。
- 主要4賞の受賞者名簿: 受賞者の名前から、受賞した賞・回・年を引けます。
- 賞アーカイブ: 各賞の第1回からの受賞者と作品名の全件。
- 年別受賞者一覧: 同じ年に4賞で誰が受賞したか。
- 主要4賞の年代別受賞者数: 年代ごとの延べ受賞者数。
- 歌集新刊アーカイブ: 2013年1月以降の歌集新刊8114件を、著者名・書名・出版社・月別で探せます。
- 歌集新刊の出版社別・月別件数: 歌集を出した版元ごとの刊行数を月別に確認できます。