第一歌集の版元が受賞誌の版元と同じ割合(3賞・29人)
新人賞を受けた人の最初の歌集は、賞の主催側の版元から出ることが多いのでしょうか。角川短歌賞・歌壇賞・短歌研究新人賞の2008〜2020年の受賞者のうち、最初の歌集を確認できた29人について、版元が主催側と同じだった人数と割合を賞別に数えました。受賞から刊行までの年数は角川短歌賞・歌壇賞・短歌研究新人賞のページにあります。
賞別の人数と割合
最初の歌集を確認できた29人のうち、主催側の版元から出した人は22人(約76%)です。短歌研究新人賞が最も高く、角川短歌賞が最も低くなっています。
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| 賞 | 主催側の版元 | 確認できた人数 | 同じ版元 | 割合 | 別の版元から出した人(版元) |
|---|---|---|---|---|---|
| 短歌研究新人賞 | 短歌研究社 | 9人 | 8人 | 約89% | 平出奔(国際ヒライデホン空港) |
| 歌壇賞 | 本阿弥書店 | 6人 | 5人 | 約83% | 川野芽生(書肆侃侃房) |
| 角川短歌賞 | 角川書店・角川文化振興財団 | 14人 | 9人 | 約64% | 光森裕樹(港の人)・山田航(ふらんす堂)・吉田隼人・伊波真人・谷川電話(書肆侃侃房) |
| 3賞の合計 | - | 29人 | 22人 | 約76% | 7人 |
角川短歌賞で別の版元から出した5人のうち、書肆侃侃房が3人、港の人とふらんす堂が1人ずつです。山田航の『さよならバグ・チルドレン』は、2025年に書肆侃侃房から再刊されていますが、初出のふらんす堂(2012年)で数えています。
数え方の注意
- 短歌研究新人賞の平出奔の歌集『汽笛のふりをしている』は、受賞(2020年)より前の2019年に出た歌集です。年数の集計からは外れていますが、最初の歌集の版元として分母に入れています。
- 人数が少ない賞(歌壇賞は6人)では、1人の違いで割合が約17ポイント動きます。賞どうしの差は、傾向というより目安として見てください。
- 迢空賞は歌集そのものに贈られる賞のため、この比べ方に当てはまらず、表に入れていません。
- 角川短歌賞の第68回以降、歌壇賞の第32回以降、短歌研究新人賞の第64回以降の受賞者は、受賞からの年数が短く、集計の対象にしていません。
受賞者の歌集を月別に探すには、歌集新刊アーカイブで刊行月から書名を引けます。著者名から探すなら著者名索引が使えます。
分母に入れなかった受賞者
NDLの氏名検索で歌集を確認できなかった人や、同一人物かを確かめられなかった人は、分母に入れていません。角川短歌賞は3人、歌壇賞は8人、短歌研究新人賞は7人です。歌集が無いと確認したわけではなく、顔ぶれは各賞のページの「表に入れなかった受賞者」にあります。
確認に使った資料
- 角川文化振興財団
- 本阿弥書店
- 短歌研究社
- 国立国会図書館サーチ
第一歌集の版元と受賞誌の版元のよくある質問
受賞者の第一歌集は、賞の主催側の版元から出ることが多いですか
最初の歌集を確認できた29人のうち、主催側の版元から出したのは22人(約76%)です。賞別では、短歌研究新人賞が9人中8人、歌壇賞が6人中5人、角川短歌賞が14人中9人でした。確認できた人だけの数なので、全受賞者の傾向とは言えません。
角川短歌賞の「主催側の版元」には、どの出版社を数えていますか
角川書店と角川文化振興財団の2つを、角川グループとして数えています。NDLの出版者表記がこの2つに分かれているためです。
迢空賞が表に入っていないのは、なぜですか
迢空賞は歌集そのものに贈られる賞で、新人賞のように受賞後に最初の歌集を出す流れではないため、この比べ方に当てはまらないからです。
分母に入っていない受賞者はいますか
います。NDLで最初の歌集を確認できなかった人や、同一人物かを確かめられなかった人は、分母に入れていません。歌集が無いと確認したわけではありません。
関連ページ
- 主要4賞の受賞者が出した歌集の版元別一覧: 2025年7月〜2026年9月刊の歌集を、版元別・賞別に集計した表。
- 角川短歌賞の受賞者が最初の歌集を出すまでの年数: 第54〜66回の受賞者14人の第一歌集と、受賞からの年数。
- 歌壇賞の受賞者が最初の歌集を出すまでの年数: 第19〜31回の受賞者のうち確認できた6人の第一歌集と、受賞からの年数。
- 短歌研究新人賞の受賞者が最初の歌集を出すまでの年数: 第51〜63回の受賞者のうち確認できた9人の第一歌集と、受賞からの年数。
- 賞アーカイブ: 4賞の第1回から最新回までの全受賞者を確認できます。
- 齋藤茂吉短歌文学賞の歴代受賞者・笹井宏之賞の歴代受賞者: 4賞以外の賞の受賞者一覧。